【症例紹介】肩こり・首こり・頭痛がつらい方へ
〜症状の根本にアプローチする東洋医学的な施術〜
肩こりや首こりとともに頭痛を感じる方はとても多く、当院にもよくご相談をいただきます。
このような症状は、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などにより、首から肩、頭部にかけての筋肉が緊張し、血流や気の巡り、水の流れが滞ることで生じると考えられます。
西洋医学では「筋緊張型頭痛」と分類されることが多いですが、東洋医学ではこのような状態を**「気血水の巡りの滞り」や「肝・脾の不調」**として捉えます。
痛みのある部位に直接鍼を打つだけでは一時的な変化にとどまることが多く、根本的な改善にはつながらないこともあります。
実際に、「前に行った鍼灸院では凝っている場所だけに鍼をされ、すぐに戻ってしまった」と話される患者さんも多くいらっしゃいます。
東洋医学の視点からみたアプローチ
この症例では、筋肉・筋膜の状態に深く関わる「肝」と「脾」の働きに注目しました。
東洋医学では、「肝」は筋膜や腱、「脾」は筋肉を司るとされており、この2つの臓腑のバランスが崩れることで、首肩の緊張や頭痛が現れると考えます。
そこで、肝経の太衝(たいしょう)と脾経の公孫(こうそん)というツボを選びました。これらのツボは、それぞれの臓腑にアプローチし、気血水の巡りを整える働きがあります。
鍼をするとすぐにお腹が「ゴロゴロ」と鳴り出し、これは内臓が動き始め、体が自律的に整い始めたサインと読み取れます。
表面的なコリへの対応ではなく、全身のつながりを重視
その後、うつぶせになっていただき首肩の緊張を確認したところ、すでにかなりやわらいでいたため、背部には鍼ではなく温熱刺激(お灸)で気血の流れを整える方向へ切り替えました。
これは、「必要以上に刺激を与えない」という東洋医学の考え方に基づいています。
最後に仰向けになっていただき、**顔にある「肩の反応点」**を使って仕上げの調整を行いました。顔は全身の状態が反映されやすく、変化も出やすいため、施術の確認にも適しています。
施術後には「頭がスッキリして、目まで明るくなった感じがします!」というご感想をいただきました。
経過と変化
2週間後に再来院された際には、「頭痛の回数が劇的に減りました」とのお話をいただきました。
現在、5回目の通院が終わった段階で頭痛薬は必要なくなり、肩こりも気にならなくなってきたとのことです。
担当より
東洋医学では、表に現れている症状の背後にある内臓や気血のバランスの乱れに注目し、それを整えることで自然に症状が改善していくことを目指します。
「一時的に楽になる」施術ではなく、体全体が本来の状態に戻るようにサポートすることを大切にしています。
他院の施術で改善しなかった方にも、きっと新しい発見があるはずです。
お気軽にご相談ください。





