「薬が効かないほどの頭痛。原因は”頭”ではなく”お腹”だった」

仕事が忙しくなると頭痛が出る。いつもは頭痛薬を飲めば治まるのに、今回は薬を飲んでも効かない。

さらに、夜中の食いしばりがひどく、歯まで痛い。首も痛い。

そんな状態で来院された方がいました。

まず体を観察すると、首の痛みの部分に出ていた反応は、意外にも「膀胱」に関わるものでした。

「最近、トイレを我慢していませんか?」と聞くと、「仕事が忙しすぎて、トイレをずっと後回しにしていた」とのこと。

下腹部のツボに1本鍼をして、首を動かしてもらうと、首の痛みがなくなっていました。ご本人も「なぜ首に触っていないのに?」と驚かれていました。

ただ、一番つらい頭痛と食いしばりはまだ残っています。

さらに詳しく観察すると、頭痛も食いしばりも、どちらも消化器系の問題が関わっていることがわかりました。

「最近、食べ過ぎていませんか?」と聞くと、「外食が続いていて、思い当たる節がある」とのこと。

消化器系を整える施術を行ったところ、食いしばりによる歯の痛みはなくなり、頭痛は7割ほど軽くなりました。翌週にもう一度施術を行い、痛みは完全になくなったため、現在は2週に1回のペースで健康管理として通院されています。

今回の例で面白いのは、「頭痛」「食いしばり」「首の痛み」という3つの症状が、すべて頭や首ではなく、お腹の問題から来ていたということです。

東洋医学では、食べ過ぎやトイレの我慢といった日常の些細なことが、一見関係なさそうな場所に症状として現れると考えます。頭が痛いから頭に原因がある、とは限らないのです。

頭痛薬を飲んでも効かなくなってきた、という方は、頭ではなく体全体の状態を見直すことで変化が出るかもしれません。

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